最近、「Reliance(リライアンス)」という名前でLINE広告や副業紹介サイトに出会った方もいるのではないでしょうか。
「毎週17万円の利益」「5営業日で配当確定」「初期費用0円」など、まるで夢のような言葉が並んでいますが…
実際に調べてみると…
これはかなり気をつけるべき内容でした。
今回は、投資歴10年以上・過去にも多くの副業系詐欺案件を検証してきた私が、この「Reliance(リライアンス)」の正体と注意点をわかりやすく解説します。
Reliance(リライアンス)の広告と特徴を整理してみた
まずは広告や公式ページに記載されている情報を元に、特徴を見ていきましょう。
- トライアル投資で毎週17万円の利益が得られる
- 富裕層が実践する資産運用システムが無料で使える
- 初期費用・サポート費・手数料すべて0円
- 投資額は5,000円から、最大30,000円までの選択制
このように、「誰でも簡単に始められて」「高額な利益が手に入る」という印象を与える広告ばかりです。
ただし…ここまで都合が良すぎる話、投資の世界ではまず存在しません。
Relianceをおすすめしない3つの理由
私は普段から数多くの案件を調査していますが、このRelianceには典型的な詐欺パターンの兆候がいくつも見られました。
特に気になったのが以下の3点です。
実在企業の信用を悪用?Relianceは「なりすまし型詐欺」の可能性が高い
Reliance(リライアンス)という名称を聞くと、アメリカの大手鉄鋼・資産管理企業「Reliance, Inc.」を連想する方もいるかもしれません。
ですが、本件の投資案件はその実在企業とは一切関係がありません。
特商法に記載された住所(590 Madison Ave)や責任者名「Robert.harry.Ōhno」は、Reliance, Inc.の実際の情報と一致せず、米国本社の所在地(Pasadena)や連絡先(+1 213~)ともまったく別物です。
- 実在する海外企業と似た名称・ロゴを使う
- 住所・社名を「それっぽく」記載するが、裏は取れない
- 消費者に“知ってる名前”だと錯覚させて信用を得る
これはまさに、「ブランド乗っ取り型」の詐欺手法なんです。



実際にこの手法は、過去にも「テスラバンク」「AMAZON投資」などでも使われてきたの。
詐欺業者にとっては、知名度のある名前を借りるだけで“信用スキップ”できるから都合がいいわけね。
投資内容が一切説明されない=資金回収型シナリオの匂いが濃厚
広告やLINEメッセージでは、「毎週17万円」「半永久的に配当」「富裕層向けの秘密の投資法」といったキラーワードが並んでいます。
…が、具体的に何で利益を出すのかの説明が一切ありません。
- 株?FX?仮想通貨?→ 曖昧
- 使用する取引所?→ 記載なし
- 運用元は?→ 架空
中身の見えない投資案件が危険な理由
こういった「不明確な投資」は、ほぼ例外なく“初期金だけを回収して消える”設計です。
初期費用5,000円・10,000円・30,000円と、参加しやすい金額を設定しているのも、より広く“撒き餌”をばらまくためと考えられます。



このパターン、過去の「アマゾン副業系」や「ウォレット系」でも見かけたわ。
情報の出し方に一貫性がなく、「無料」や「簡単」という言葉で一気に登録させて、その後は完全クローズドなLINE運用に持ち込むのが特徴よ。
返金保証あり?でも返金実例ナシ=リスクだけ高い構造
Reliance(リライアンス)の広告ページには、「5営業日以内に配当がなければ全額返金」と明記されています。
ですが、口コミや調査では返金された人の情報は一切見つかりませんでした。
さらに、LINE登録後は「Reメンバーズ」など別のアカウントに誘導され、最終的には個人情報や振込情報を渡す形になってしまいます。
これって、返金云々の前に、
- 利用規約がLINEでしか確認できない
- サポートの連絡先はフリーダイヤル(実在不明)
- 返金請求先がどこなのかすら不透明
つまり、返金できる仕組みが存在しないんです。
「返金保証」は消費者を安心させる“誘い文句”として利用されることが多い
これは副業詐欺案件でよく使われるパターンで、「ノーリスク」と思わせて参加者を増やす目的です。
でも、その保証条件をよく読むと「特定の操作が必要」「期間外は対象外」などの但し書きがついており、実際には返金されません。



この“返金保証”という言葉には毎回注意してね。
保証=安心ではなく、むしろ「逃げ道を断たせるための安心演出」と見た方がいいわ。
まとめると、
理由 | 内容の要約 |
---|---|
1. なりすまし構造 | 実在企業の名を使い、別物として信用を演出 |
2. 投資内容が不明 | 何で儲けるかが説明されず、裏付けが取れない |
3. 返金保証の虚構 | 実際に返金された例がなく、仕組みも不明瞭 |
このように、最初から“利益が出る構造”になっていない可能性が高いため、どれほど魅力的に見えても参加すべきではありません。


【特商法】「Reliance」は本当に実在するのか?情報の不自然さを検証
さて、次に特定商取引法に基づく表示(通称:特商法)の記載を見てみましょう。
項目 | 記載内容 |
---|---|
販売業者 | Reliance |
運営責任者 | Robert.harry.Ōhno |
所在地 | 590 Madison Ave, NY |
電話番号 | 0120-983-984 |
この中でまず注目すべきなのが、日本国内のフリーダイヤル(0120)と、アメリカの住所が同居している点。
「海外企業なのに日本の番号だけ?」
「日本支社があるならその所在地も出すべきでは?」
…と、突っ込みどころが満載です。
さらに、米国本社「Reliance, Inc.」の公式住所はPasadenaであり、掲載されているNYの住所は完全に別物。
このことから、本件のRelianceは“実在企業の信頼を借りた架空の組織”と判断せざるを得ません。
詐欺案件でよく見られるのが、この“特商法の名義ロンダリング”です。
本名義ではなく、誰にも確認されない海外住所+フリーダイヤルで国内信頼を演出しつつ、責任を一切明かさない構成にしているのです。
このパターン、過去の「ピースバンク」「Crypto World」などでも見かけましたよ。


【登録後の流れ】LINE登録後に見える“誘導型スキーム”の全貌
Reliance(リライアンス)の広告では「無料トライアル」「最短5日で利益発生」「ノーリスクで始められる」など、参加ハードルの低さが強調されています。
ですが、実際にLINE登録をしてみると流れはこんな感じです。
- 「お客様サポート室」というLINEアカウントへ登録
- さらに「Reメンバーズ」という別のアカウントへの誘導
- その後ようやく、トライアル投資の申込みフォームにアクセス
この時点でかなり違和感がありますよね。



一つのプロジェクトに対してLINEアカウントが複数あるのは、不自然でしかないわ
LINE誘導は情報遮断の“囲い込み”手法
LINEを使った運用は、以下のような目的で悪用されやすい構造になっています。
- Webでは検証されにくくなる(クローズドな環境)
- 情報を一方的に送る“洗脳型マーケティング”
- 登録者を追跡・管理しやすい
私自身、過去にLINE誘導型の副業案件を200件以上検証していますが、
「最初のLINE」「サポートLINE」「トライアル用LINE」と複数使うのは、たいてい“本丸の情報をぼかす”ための設計です。
途中で不信感を持った人が離脱しにくくなるように、徐々に囲い込んでいくパターンですね。
LINE登録後のやりとりで明らかになる“内容のなさ”と“圧力誘導”
LINEに登録後は、連日テンプレートのようなメッセージが届きます。
- 「明日までに登録しないと特典が消失します!」
- 「残り3名です」
- 「利益が出ている人が続出しています!」
この手のセリフ、どこかで見覚えありませんか?
それもそのはず、煽りマーケティングでテンションを上げさせ、冷静な判断を奪うのが目的だからです。
そして、肝心の投資システムに関する説明は一切ありません。
「富裕層向けの非公開情報」「高配当の秘密ルート」などと謳いながらも、その根拠はどこにも示されません。
こういう案件は、システムや投資内容がわからない時点で参加はNGです。
【Relianceの口コミ・評判は信じていい?】実例から見る“仕組まれたレビュー”の罠
Reliance(リライアンス)の評判をネットで検索してみると、いくつかの好意的な口コミが見つかると思います。
たとえばYahoo!知恵袋では以下のような投稿が確認されました。
質問者(2025年4月24日投稿)
「入会してから5日で利益が出て、信用してもいいか悩んでいます。LINEでは“トランプの関税政策が追い風だ”と言われ、大きく出資するか迷っています…」
回答者(投稿からわずか3分後)
「私は10年使っています。業界トップの実力があり、世界的投資家にも評価されている会社です。会員募集は不定期で、選ばれた人だけが招待されます!」
ぱっと見では、リアルなやり取りに見えるかもしれません。でも、少し冷静に考えてみましょう。
投稿タイミングと文体に違和感がある
まず、投稿からたった3分で長文の詳細な回答がついている点。
さらに、質問・回答ともに“書き口”や“言葉遣い”が似ているという指摘も出ています。
これは…“自作自演”の可能性を感じざるを得ませんよね。
紹介されているブログ記事も不自然
口コミではよく「参考にしてください」とブログが紹介されるケースもありますが、それらも確認してみると
- 投稿数が1記事しかない
- 著者が本名ではなく匿名
- Relianceの実績を強調しているだけで、体験談や証拠はゼロ
こんな“におう”ブログ記事が、まるで外部から推薦されたかのように紹介されているわけです。



これ、まさにステルスマーケティング(ステマ)型の評判操作だわ。
そして、特にLINE誘導型の案件に多いのが、「口コミで信用させたあとに、高額出資を提案してくる」流れ。
「みんな稼いでるなら安心かも…」と思わせたら勝ち、という心理誘導ね💦


【読者に伝えたいこと】こんな口コミに注意しよう!
Relianceのような案件で注意すべき口コミには、以下の特徴があります。
- 投稿から数分で絶賛コメントがつく
- 他のサービスと比較せず「すごい!」だけ連呼
- 実名や顔出し、履歴がまったく確認できない
これらのポイントに当てはまる口コミは、業者自身か、関連する第三者による意図的な印象操作の可能性が高いです。
【まとめ】Reliance(リライアンス)のトライアル投資は投資詐欺の可能性大
ここまで詳しくお伝えしてきたとおり、Reliance(リライアンス)は一見魅力的に見える言葉を並べてはいますが、その実態はきわめて不透明で、極めてリスクの高い投資案件です。
とくに以下のようなポイントは見逃せません。
- アメリカの実在企業「Reliance, Inc.」になりすました名称を使用
- 特商法の情報に整合性がなく、実体不明なフリーダイヤル番号を記載
- 投資内容が最後まで具体的に説明されないまま、初期費用や出資を求める構造
- LINE登録後も、情報は曖昧なままで別アカウントへと誘導し続ける設計
- 口コミや評判が“仕込まれたような自作自演”の可能性が高い
こうした不自然さを見過ごさず、私たち自身が「見抜く力」をつけていく必要があります。
最後にお伝えしたいこと
Relianceのような「無料」「高配当」「AI」「5日で利益」…といったキーワードが並ぶ案件には、必ず何か裏があると疑ってかかるべきです。
そして、見分けるうえで重要なのは、
- 登録前に運営会社や特商法の整合性を確認すること
- 「すぐに儲かる」「誰でも簡単に」といった魔法の言葉には乗らないこと
- 必ず金融庁の登録状況を確認すること(登録業者検索ページはこちら)
また、被害にあってしまった、もしくは不安を感じている方は、以下の窓口に相談してください。
相談窓口一覧
- 消費者庁相談フォーム
- 警察庁サイバー犯罪相談窓口
- 消費者ホットライン:局番なし「188」
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私は全力で、情報の裏側を探り、真実をお伝えしていきます👍