最近、「無料で暗号資産がもらえる」と謳うエアドロップ案件が増えていますよね。
特にSNSやYouTube広告で目にすることが多いのが、鈴木啓太氏が開発したとされる「GRANT」です。


「投資資金0円で、全自動の暗号資産収集システム」と聞くと、手軽に始められそうな印象を受けますが、実際に調べてみたところ、いくつか気になる点が見つかりました。
GRANTの公式サイトや動画内では、いかにも楽して稼げるようなことが語られていますが、具体的な仕組みや実績の根拠がまったく不明です。
また、販売会社であるGB株式会社や代表の松本秀樹氏について調べてみると、過去の案件で被害を訴える声もあるようです。
今回は、GRANTのビジネスモデルを詳しく解説し、なぜこの案件には注意が必要なのか、具体的な問題点を深掘りしていきますね!
GB株式会社のGRANTは信用できないと言える根拠
GRANTが「信用できない」と言える理由について、具体的な根拠を挙げながら詳しく解説していきます。
1. 販売会社GB株式会社の信頼性の欠如
GRANTの販売元であるGB株式会社(代表:松本秀樹)は、過去に他の案件でもトラブルを抱えていたことが指摘されています。
被害者による集団訴訟を検討している掲示板が存在することからも、利用者とのトラブルが多発していると推測できます。
さらに、同社の所在地や連絡先情報は最低限しか掲載されておらず、企業の実態が不透明です。
2. 「鈴木啓太」という人物の信憑性
GRANTの開発者として紹介されている「鈴木啓太」氏ですが、ネット上に彼の経歴を裏付ける信頼できる情報はほとんど見つかりません。


LP(ランディングページ)では、投資業界での豊富な経験や実績を謳っていますが、くわしい裏付けはありません。
このような場合、架空の人物が広告塔として使われている可能性が高く、信頼するのは危険です。
3. 「無料で暗号通貨がもらえる」という誇大広告
GRANTは「エアドロップを自動収集し、投資資金ゼロで暗号通貨を受け取れる」と謳っていますが、エアドロップは一般的に簡単には受け取れないものです💦
企業側が設定する厳しい条件をクリアする必要があり、完全自動で収益を得られるとは考えにくいです。
特に、「10億円稼げる」といった非現実的な主張は、誇大広告に該当する可能性があります。
4. 料金が高額で根拠が不明瞭
GRANTの利用には、最終的に「GRANT THE TRINITY」への参加費として248,000円が必要です。
無料を強調しながら、最終的には高額な費用を請求する典型的な手法と言えます。
(まぁこれはどこもやってることですが)
しかも、システムの詳細な説明はなく、どのように収益が発生するのか具体的なメカニズムがわからないままですね。
5. 返金保証の条件が厳しすぎる
返金保証があるとはいえ、「購入後6ヶ月間は返金申請不可」「7日以内に手続きが必要」「運営とのやりとりを証拠として残す必要がある」といった、ハードルの高い条件が設けられています。
現実的にみて、返金を受けるのは非常に難しい仕組みになっているのが分かるかと思います。
消費者の保護意識が低い運営体制が伺えますね。
6. 口コミや実績の不明確さ
LPでは「300人が10億円を稼いだ」と主張されていますが、ネット上で見つけることができませんでした。
通常、これだけの成功者がいるならSNSやレビューサイトで話題になるはずですが、実際にはGRANTのポジティブな体験談はほぼ皆無です。
このことから、虚偽の実績を掲載している可能性が考えられますね。
GRANTのエアドロップを完全自動で収集することが「現実的ではない」と言える5つの理由
GTANTはシステムを使えばいとも簡単にエアドロがもらえるようなことを謳っています。
ですが、実際は、エアドロップを完全自動で収集することが「現実的ではない」のです。
1. エアドロップには手動での条件達成が必要
多くの暗号資産のエアドロップでは、以下のような条件が設定されています:
- 特定のSNSアカウントをフォローする
- プロジェクトに関する投稿をリツイートまたはシェアする
- 特定のウォレットを登録し、必要なトークンを保有している
- プロジェクトへのアンケートやタスクを完了する
これらの条件は、手動で対応しなければならない場合が多く、完全自動で処理することは困難です。
特に、人間の認証が必要な場面(CAPTCHAなど)では、AIやツールだけで条件をクリアするのはほぼ不可能です。
2. プロジェクトごとに異なる仕様
エアドロップを実施するプロジェクトごとに、条件や必要な作業は異なります。
一部のプロジェクトではSNSタスクが中心ですが、他のプロジェクトでは独自のサイトにログインして登録する必要があったり、特定の取引所でトレードを行った実績が必要になることもあります。
このようにバラバラの条件をAIが「全自動で対応する」というのは、現実的に考えて非常に難しいです。
3. ブロックチェーンの安全性対策
暗号資産プロジェクトでは、不正なエアドロップの取得を防ぐために厳しい対策が取られています。
たとえば、
- 特定のウォレットアドレスをブラックリストに登録する
- ボットによる申請を検知するシステムを導入する
- トランザクションの履歴や本人確認を条件にする
こうした対策を乗り越えて全自動でエアドロップを収集することは、技術的にほぼ不可能ですし、仮に可能だったとしても詐欺行為や不正行為になってしまいます。
4. 手間に見合うリターンが少ない
エアドロップで配布される暗号資産の多くは、プロジェクトの初期段階でのプロモーション目的であるため、価値が低いものがほとんどです。
実際に数万円以上の価値を持つエアドロップは稀であり、それらを「自動で収集して億単位の利益を得る」という主張は非現実的です。
5. エアドロップ収集アプリの問題点
過去に「エアドロップを収集するアプリ」として販売されたものの中には、以下のような問題がありました:
- 本物のエアドロップには対応しておらず、収益が得られなかった
- 利用者のウォレット情報や資産を盗むマルウェアだった
- 広告収益やアフィリエイト目的で作られたツールだった
GRANTのように「完全自動で収集」「億を稼げる」と謳う場合は、これらの過去の詐欺ツールと同じ可能性があるため、特に注意が必要です。
まとめると…
- 条件達成が手動作業を伴う
- プロジェクトごとの仕様が統一されていない
- 不正対策が強化されている
- エアドロップの価値が低く、労力や技術に見合わない
- 過去の類似ツールで詐欺事例が多い
GRANTの過去の類似案件や関連会社
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売者名 | GB株式会社 |
| 代表取締役 | 松本秀樹 |
| 所在地 | 〒660-0872 兵庫県尼崎市玄番北之町26番地の1-1218 |
| メールアドレス | [email protected] |
| 電話番号 | 06-4400-6357 |
GRANTのビジネスモデルを調査すると、過去に問題視された「自動収益系アプリ」との共通点が多く見受けられます。
特に、同じように「無料エアドロップ」「AIによる自動収集」「投資資金ゼロ」を売り文句にした類似案件では、最終的にユーザーが高額なプランに誘導されるも、実際にはほとんど稼げなかったという事例が数多く存在します。



GB株式会社と同じように、過去に別の案件を運営していた会社が社名を変更し、同じような手口で勧誘を続けるケースも多いため、慎重に調べる必要があるわ!




関連会社や関係者の疑惑
GRANTの販売会社「GB株式会社」ですが、調査を進めると、過去に投資関連の別のプロジェクトにも関与していた可能性があります。
さらに、会社の代表である松本秀樹氏についても、詐欺的な案件に関与していたとの噂があり、信頼性に欠ける人物として業界内で知られています。
それに、同社の住所「兵庫県尼崎市玄番北之町 26番地の 1-1218」を調査したところ、過去にも複数の問題案件に関わる会社が同じ住所を使用していたことが判明しており、ペーパーカンパニーである可能性があります。
また、金融庁の「無登録業者リスト」にGB株式会社の名前は掲載されていないものの、投資助言業務を行う場合は登録が必要となるため、法的に問題がある可能性も考えられます。
まとめ GRANTへの参加は見送りましょう
GRANTは
- 運営会社の信頼性が低い
- 開発者の経歴に疑問
- 誇大広告の可能性
- 返金保証が実質的に機能しない
- システムの現実性が低い
こういうことから、GRANTへの参加は慎重に検討し、甘い言葉に惑わされないよう注意が必要です。
既に参加してしまった人は、
✅返金請求に向けて証拠を保存
購入時の契約内容や運営者とのやり取りを全て記録しておきましょう。返金請求の際に必要になります。
✅消費者センターに相談
早めに地域の消費生活センターや弁護士に相談し、適切な対処法を確認してください。
✅クレジットカード会社への連絡
カードで決済した場合、不正取引としてチャージバックを申請できる可能性があります。





